目を閉じて思い出す故郷の風景。

それは青い空、青い海、デイゴの花、

年中咲いていたハイビスカス、

島を囲む防風林の道、そして赤瓦。

子どもの頃に見た風景はもうない、

瞼に焼き付いているあの風景。

ウミガメが産卵のために生まれた海に帰ってくるように、

必ず帰ると誓った故郷。

想像で描いた風景だが、モデルとなった風景は、知念半島辺り。

真ん中に見えるのは、久高島。

デイゴは、沖縄の県花。春から初夏に花を咲かせ、県民に愛される花。

デイゴの花が満開になると台風の当たり年になるという迷信もある。

ウミガメが産卵に訪れるのも5月~8月。近年では、ずっと同じ場所に住んでいる個体もいて、最近のウミガメは、とてもフレンドリー。

カメはのんびりしてて、優しい顔で、可愛くて好き。縁起物ですしね。

強烈な日差しに、真っ赤な花と海の青さが際立ち、今は見られなくなってしまった赤瓦の風景を残しておきたくて描きました。

アクリル画 F30(910㎜×727㎜)

2023.1月

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