
沖縄の春の訪れは、緋寒桜(寒緋桜ともいう)の開花が知らせてくれる。緋寒桜は、1月の下旬から咲き始め、桜前線は北から南へ南下しながら2月の中旬に散ってしまう。南国らしくピンクの色も濃く、散る時も花のガクごとボタっと落ちる感じが力強い。そこへ、桜の蜜を求めてやって来たウグイスが恋の歌を歌い出す。さらには、子育て中のザトウクジラが南の海からやって来て、春の沖縄は、生き物たちの交差点。
「守礼門」は沖縄の象徴。「琉球は礼節を重んじる国である」という意味。琉球王朝時代から、外国と交易をし、礼節を持って諸外国から来る方たちをおもてなししてきた。
そんな守礼の国の春は、花が咲き乱れ彩豊かに、鳥やクジラも歌い、生きものたちがキラキラ輝き始める季節。その礼節は人間だけじゃなく、生き物すべてを受け入れる。
春は、何かが始まりそうな予感でワクワクするけれど、それはみんな同じ。
ちなみに、2024年の3月、関東に120店舗あるスーパー「サミット」さんの
「春の沖縄フェア」のメインビジュアルに採用されました。
アクリル画F10(530㎜×455㎜)
2024年1月
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