アクリル画   原画 P50 (1167㎜×803㎜)

制作日  2018年5月たぶろう会 佳作賞受賞

絵の解説

一夜にして散ってしまう「サガリバナ」の儚くも生命力の強さを描きました。

サガリバナとは、南西諸島の湿地帯に自生するサガリバナ科の常緑高木です。

梅雨の明ける6月下旬から7月上旬、日が暮れて咲き始め、

朝方には散ってしまう儚い花です。

そんな一夜の限られた瞬間に、命を繋ぐために、

強い香りを放ち虫たちを集め、命のバトンを渡します。

そんな生命の神秘、ロマンに思いを馳せました。

花が咲く時、果実が実る時、

その周りでは生き物たち(ハナミノカサゴとキンギョハナダイ)が

お祭りをしているように思えるのです。

その喜びを表現しました。

そして石垣の天の川、水面に移る天の川と散ったサガリバナも共演したら…

なんて、幻想が広がりました。

一夜の命が一夜の恋にも似てるのかと妄想は止まりません(笑)

詩も書いてみたので、合わせてお楽しみください。

    サガリバナ

                      シーサー玉城

香れ 美しく咲け 命をつなぐために

月の夜に 儚く光る君

甘い香りに誘われて

多くの命が魅き寄せられる 

闇夜のダンス 君を囲む

こんなにも美しいのに 一夜の命

朝になると散りゆく君

散りて なお美しく 水面に光る

君に出会えた 幸せ

香れ 美しく咲け 命をつなぐために

水際に咲く 私はサガリバナ

日が暮れて咲き 朝日に散る

多くの命を引き寄せるため

短い命 全力で咲きます

もうすぐお別れ 一夜の恋

散っても 忘れないでね

あなたの幸せ願っています

香れ 美しく咲け 命をつなぐために

終わりじゃない 新しい旅の始まり

また来年 梅雨の明ける頃

ここで待っています

         ※サガリバナの花言葉  幸せの訪れ

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